《何つくってるの?#01》ラベラー装置
シリーズ「何つくってるの?」第1弾は、皆さんがきっと毎日 目にするペットボトルにまつわる機械を紹介します。「ラベラー装置」といって、容器にラベルを取り付ける包装機械です。
どうやってラベルを取り付けるかというと、まず、ベルトコンベアーを流れてくるペットボトルなどの容器の胴体部分に筒状のラベルを被せ、その次に、ラベルに熱をあてて収縮させ密着させるという仕組みです。
組立の精度
まずは前半の、ラベルを被せる装置をご紹介します。
長さは1.5mほど装置なのですが、実はこの中に20~30ほどの様々な機能を備えたユニットが詰まっているんですよ。たとえば、ラベルの向きを変えたり、ラベルを折り返したり、ラベルに異物が混入していないか検査したり…。
この20~30に及ぶユニット同士を精度高く並べることが、ラベルを正しくきれいに被せるカギ。そのため、ユニットを取り付ける基盤の精度は2/100mm単位という精密さで調整しています。緊張感ある作業です!
蒸気の扱いに試行錯誤
さて、次はこうして被せられたラベルを容器に密着させる、ヒーターを呼ばれるトンネル状の装置をご紹介します。トンネル内には熱い蒸気が巡る配管が通っていて、ラベルに蒸気を吹きかけることで収縮、密着させるのです。
設計開発部によると、蒸気というのがなかなか曲者だったようで…
蒸気配管は通常のエアー配管と違い、熱の影響を受けるため、漏れが起こりやすいのです。また、蒸気は冷えると水になるわけですが、水が垂れたり配管の中に溜まったりすると、汚染や配管腐食が起きたりして、うまく動作しなくなる原因にもなりかねません。それらをどのように回避するかが工夫のしどころ。
管と管を繋ぐ部分はもちろん、管の自重によるたわみにも要注意です!決められた寸法に収まるように、管の繋ぎ方や経路と、配管を支える支柱の配置を試行錯誤したとのことでした。
ペットボトルを手にした時は、「もしかして栄光工業?」と思い出してくださいね!
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