《現場リレー#06》LAC事業部
ブログシリーズ「現場リレー」では、製造現場の一連の流れを全6記事で紹介します。前回第5弾で、すでに完成品の最後の工程、組立事業部を紹介しました。では、第6弾はどこかというと・・・工場間輸送を担うLAC事業部です。これまで紹介したARM→機械加工→ステンレス→塗装→組立の間で部品の輸送が発生するたび、実は登場していたんです。楠瀬さんに聞いてみましょう。
▶LACとは、何の略ですか?
Logistics and Controlで、物流管理ですね。当社は全5工場ありますので、部品を次の工程のある工場へトラックで輸送します。荷造りと輸送、荷物の内容やタイミングの管理をしています。
▶何台のトラックがありますか?
4tトラック2台、2tトラック2台です。1日何便出すかはある程度決まっていますので、どのトラックに何を積み込むと無駄がないか計画を立てていきます。
▶楠瀬さんが入社されてから、工場が増えましたが変化を感じますか?
私は7年ほど前に中途入社してLAC配属になりましたが、そのころは本社と第2工場しかなかったです。第3・4・5と増えて、難易度が上がっていきましたね。
▶前工程との連携で大切にしていることは何ですか?
通常、パレットという1.1m四方の荷役台をひと塊としていますが、それを超える大きさの部品ができあがる時は、前工程の方に事前にお知らせしてもらうようにします。
▶後工程との連携はどうでしょうか?
後工程の方がパレットに積まれた部品を受け取り、自分の作業に入りやすいように、わかりやすい積み方を心がけています。たとえば、小さい部品を下に置いて紛れ込んだりしないようにします。
▶ただ運ぶのではなく、製造の流れがスムーズになるような思いやりがポイントなんですね。
はい、運転手さんのことも考えますよ。運転手さんがトラックへの積み込みも担当しますが、人によって積み込みやすい順・降ろしやすい順の癖みたいなものがあります。荷物置きスペースにパレットを置く順番もそれによって少し変えたりします。
▶部門の課題は何でしょうか?
SDGsのプラごみ削減は課題ですね。部品は水にぬれると錆びるので、雨の日はラップで巻きます。それに、荷物が崩れないようにするストッパーもプラスチックです。新しい荷造りの仕方を模索中です。
▶時代とともに輸送も変化していきますね。昨今は「デジタル化」がキーワードですが、LAC事業部もある工夫でロスを減らしたそうですね。
2階建てになっている第2工場のエレベーター付近にカメラを設置しました。それを第2工場の1階・2階と本社工場でモニターできるようにしました。前工程の部品がどの程度できあがっているか、また、輸送先の荷物置き場に十分な空きスペースができているか、リアルタイムでわかるので、ロスのない輸送タイミングがわかりやすくなりました。
▶まだまだ進化していけそうですね。最後に、求職中の方へメッセージをお願いします。
当社は設計開発から完成品までやるので、職種の選択肢が本当に多いです。LAC事業部にきたらトラックにも乗れますし(笑)資格取得支援(受験費用の全額補助と経験者による指導など)もありますので。ものづくりに興味があったらぜひ!
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