設計開発・加工事例

製造業がつなぐ、農業×林業

設計開発部の2つの役割

設計開発部の役割は大きく分けて2つ。OEM完成品の設計と、自社製品の開発です。

 

両者の大きな違いとして、ニーズが分かっているかどうか、お客様が製造業のプロかどうかが挙げられます。

 

OEM完成品は、どのような機械がほしいかニーズがわかっている場合で、お客様も製造業のプロが対象となります。それに対して、自社製品開発は、世の中に潜む「実は困っていること」を見つけ出すところから始まります。また、お客様は製造業のプロでないことがほとんどです。

 

 

農業×林業 製造業がつなぐコラボレーション

最近の取組事例をご紹介します。

 

高知県はゆずの産地で、ゆずの加工品をつくる工場があります。そこで出る、ゆずの残渣(液体状の搾りかす)の処理方法について解決策を練っています。

 

通常、この残渣は産業廃棄物として処理するのですが、再利用できれば環境にやさしく、また、事業者が負担する処理費用が減るので、うれしいですよね。食品残渣の代表的なリサイクル例としては、家畜の飼料にすることです。そこで、ゆずの残渣も飼料化を検討していますが、もうひとつ、農業に加えて林業もある高知県ならではの工夫を考えています。

 

飼料化するには、ゆずの液体状の搾りかすを乾燥させ粉末化するのですが、その際の燃料としてヒノキ商品の加工工場で出る残渣(ヒノキのチップ)を利用できないか思索しています。

 

実はなんとかできないかと困っている、ゆずとヒノキの残渣。この2つを組み合わせてリサイクルできれば、優れものですよね!

 

 

丁寧な対話で一歩ずつ

しかし、超えるべき壁もたくさんあります。

 

機械の導入・維持コストが見合うかどうか、簡単で便利に使っていけるどうか・・・お客様と丁寧に対話しながらクリアしていかなくてはなりません。

 

製造業のプロ同士であれば、専門用語だらけの会話で意思疎通できますが、異業種のコラボレーションとなれば、わかりやすい言葉を選びながら、お互いを理解し合うところからスタートです。

 

高知県の製造業企業として、地域密着で貢献できるよう、多くの方のご協力のもと、一歩ずつ進めています。

 

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